単価が4割引になる契約でも、最大需要に合わせて契約すると総額は都度払いの120.3%になりました。
最も安いのは平均を少し下回る10台で、84.4%です。使わない容量も払うためです。
契約量を増やすほど総額は下がり、ある点から上がります。谷は平均より下にあります。
リザーブド・コミット割引は、使う量を先に約束して単価を下げる買い方です。約束した分は、使わなくても払います。
出典もこの形を1年または3年の期間にわたり、1時間あたりで測った所定の計算能力を使うという約束と引き換えに、オンデマンド料金を下回る節約を提供すると説明しています。
30日ぶん・1時間ごとの需要720点を作りました。平日の日中に山が来る形で、平均15.3台、最大40台です。
都度払いの単価を1.0、契約した分の単価を0.6としました。4割引にあたります。
契約台数 契約ぶん はみ出し 余り 合計 都度払いとの比 0台 0 11049 0台時 11049 100.0% 3台 1296 8904 15台時 10200 92.3% 6台 2592 7027 298台時 9619 87.1% 9台 3888 5444 875台時 9332 84.5% 10台 4320 5007 1158台時 9327 84.4% 12台 5184 4259 1850台時 9443 85.5% 15台 6480 3324 3075台時 9804 88.7% 18台 7776 2496 4407台時 10272 93.0% 21台 9072 1762 5833台時 10834 98.1% 24台 10368 1120 7351台時 11488 104.0% 30台 12960 334 10885台時 13294 120.3%
契約を増やすと、10台までは総額が下がります。そこから先は上がり続けます。
30台まで契約すると13294で、都度払いの11049を大きく超えます。割引率より、余りの量のほうが効いています。
余りの列を見てください。30台では10885台時が使われないまま払われています。契約した21600台時の半分です。
契約量と総額の関係には谷がある。増やすほど安いわけではない。
Savings Plans provide savings beyond On-Demand rates in exchange for a commitment of using a specified amount of compute power (measured per hour) for a one or three year period.原文AWS「What are Savings Plans?」(Savings Plans ユーザーガイド) この内容の有効期限2027-02-18
最も安い契約量は、平均需要そのものではありません。はみ出しの単価と余りの単価の比で決まります。
リザーブド・コミット割引で最初に迷うのが契約量です。この計測では平均15.3台に対し、最安は10台でした。
契約を1台増やすと、需要がその台数を超えている時間では0.4だけ得をします。下回っている時間では0.6だけ損をします。
得と損が釣り合う点が谷です。損のほうが大きいので、釣り合いは需要の真ん中より下に来ます。
割引が浅いほど谷は左へ寄り、深いほど右へ寄ります。割引率が変われば契約量も引き直します。
出典も推奨値の仕組みについてこれらの推奨は、自分にとって最適な契約水準を知ることを容易にすると述べています。実績から引くという点は同じです。
9台で9332、10台で9327、12台で9443です。この範囲の差は1%ほどしかありません。
厳密に当てる必要はありません。外すなら少ないほうへ外します。多いほうは坂が急だからです。
These recommendations make it easy for you to know the optimal Savings Plans commitment level for you.原文AWS「What are Savings Plans?」(Savings Plans ユーザーガイド) この内容の有効期限2027-02-18
余りを0にしようとすると総額は上がります。割引率を見て決めると、この構造を見落とします。
リザーブド・コミット割引を検討するとき、目に入るのは割引率です。出典もコンピューティングの処理で最大72%を節約できると書いています。
この数字は使い切れた分にだけ効きます。使い切れなかった分では、割引後の価格がそのまま損失になります。
この計測の最安点である10台でも、余りは1158台時あります。契約した7200台時の16.1%です。
余りを減らすには契約量を下げるしかありません。下げれば、はみ出しの都度払いが増えます。どちらかは必ず残ります。
買い方 払う台時 合計 1台時あたり 都度払いとの比 最大に合わせて常時確保 28800 17280 1.56 156.4% 全部を都度払い 11049 11049 1.00 100.0% 事前契約 10台+都度払い 11049 9327 0.84 84.4% 使った分だけ(単価1.9) 11049 20993 1.90 190.0%
最大に合わせて常時確保すると、割引後の単価でも156.4%です。1台時あたりの実効単価は1.56まで上がります。
使った分だけ払う形は、余りが出ません。ところが単価が1.9なので合計は190.0%です。サーバーレスの記事では、この単価差が成り立つ条件を測っています。
契約は1年か3年です。この計測は30日ぶんの需要が続く前提で、途中で需要が減る場合は含んでいません。
余りと、はみ出しの都度払い。どちらかは必ず残る。
需要の形は式で作った波です。実際の需要は行事や季節で偏り、山の高さも変わります。単価も4割引という置き方で、実際の割引率は契約の種類と期間で違います。ここで見せているのは、契約量と総額の関係に谷があり、その谷が平均より下に来るという構造です。
You can save up to 72% on your AWS compute workloads.原文AWS「What are Savings Plans?」(Savings Plans ユーザーガイド) この内容の有効期限2027-02-18
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