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IaCとは|点検を月1回にすると、平均2.96件が常にずれたまま動いていた

IaCで何がずれるのか点検の間隔でどれだけ変わるのかずれをどう扱うのか

手作業の変更が月6件入る前提で計算しました。点検を毎日やれば、1件あたり0.50日でずれが直ります。

月1回にすると14.67日です。平均して2.96件が、常にずれたまま動いている状態になります。

この記事の要点

  • 毎日点検で1件あたり0.50日
  • 週1回で3.50日
  • 月1回で14.67日
  • 3か月に1回なら45.10日

点検を月1回にすると、平均2.96件が常にずれたまま動いていた

手作業の変更は入る前提です。点検の間隔が、ずれを抱える時間をそのまま決めます。

IaCで避けられないのが、手作業で入った変更です。どれだけ抱えるのかを実際に計算しました。

180日ぶんを見ます。1か月あたり6件の手作業の変更が入り、点検で見つかった時点で直るものとしました。

見つかるまでのあいだ、コードと実際の環境がずれたまま動きます。種を変えて40回まわして平均を取りました。

点検の間隔を動かす

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180日ぶん。1か月あたり 6件の手作業の変更が入るものとした
点検で見つかった時点で直る。それまではずれたまま動き続ける

点検の間隔  期間中の変更  ずれていた延べ日数  1件あたり  常にずれている件数
1日                 36.3件               18.2日      0.50日               0.10件
7日                 36.3件              127.1日      3.50日               0.71件
30日                36.3件              532.7日     14.67日               2.96件
90日                36.3件             1638.2日     45.10日               9.10件

毎日点検すれば、1件あたり0.50日で直ります。間隔の半分になるのは、変更が均等に入るためです。

月1回にすると14.67日です。2週間ぶん、ずれたまま動いていることになります。

常にずれている件数

右端の列が実感に近い数字です。平均して何件がずれたまま動いているかを表します。

月1回の点検なら2.96件です。いつ環境を見ても、3件前後はコードと違う状態にあります。

3か月に1回まで延ばすと9.10件です。この状態でコードから作り直すと、9件ぶんの設定が失われます

出典も突き合わせの必要性を基盤への変更を正確に提案するため、まず状態ファイルで追跡している資源と実際の基盤との突き合わせを試みると説明しています。

点検の間隔が、ずれを抱える時間をそのまま決める。

単位: 日3か月に1回45.1日月1回14.67日週1回3.5日毎日点検0.5日180日ぶんを40回まわした平均。常にずれている件数は順に0.10件・0.71件・2.96件・9.10件。
図1 ── 点検の間隔と、1件あたりのずれ日数
出典HashiCorp Developer「Manage resource drift」(Terraform チュートリアル)2026-08-18 確認
In order to propose accurate changes to your infrastructure, Terraform first attempts to reconcile the resources tracked in your state file with your actual infrastructure.
原文HashiCorp Developer「Manage resource drift」(Terraform チュートリアル) この内容の有効期限2027-02-18

見つけたあとの扱いを、先に決めておく

ずれには2通りの直し方があります。どちらを選ぶかを毎回考えていると、点検が止まります。

IaCの点検は、見つけるところまでで終わりません。見つけたあとに何をするかが決まっていないと止まります。

2通りの直し方

  1. コードに合わせて戻す。手作業の変更を打ち消す
  2. コードを書き換える。手作業の変更を正とする
  3. そのまま記録する。判断を保留して残す
  4. 例外として登録する。管理の対象から外す

1番目を既定にすると、障害対応で入れた設定まで消えます。手作業には理由があった場合があります。

2番目を既定にすると、コードが実態の写しになります。誰かが勝手に変えた設定も、正として残ります

確かめてから当てる

だから、当てる前に中身を見る手順が要ります。出典もこの働きを述べています。

その言い方はこれにより、状態ファイルへの更新を確認できるようになるというものです。自動で上書きしない形です。

間隔を決める

確認に人が要るなら、点検を毎日にしても回りません。抱えてよい件数から間隔を選びます

常にずれている件数を1件以下に抑えたいなら、この計測では週1回の0.71件が目安になります。

似た構造は同期パイプラインの記事でも測っています。反映の遅れが、そのまま結果に出ます。

出典HashiCorp Developer「Manage resource drift」(Terraform チュートリアル)2026-08-18 確認
This allows you to review any updates to your state file.
原文HashiCorp Developer「Manage resource drift」(Terraform チュートリアル) この内容の有効期限2027-02-18

IaCが持っているのは、コードと状態の2つ

コードは望む姿、状態は前回の記録です。実際の環境は3つ目で、どれもずれます。

IaCでは3つのものが登場します。コード・状態の記録・実際の環境です。

  1. コード。こうあってほしい、という記述
  2. 状態の記録。前回そろえたときの内容
  3. 実際の環境。いま動いているもの

ずれは2か所で起きる

コードと状態のずれは、まだ当てていない変更です。これは意図した状態なので問題ありません。

状態と実際の環境のずれが、前の節で測ったものです。手作業で入った変更がここに現れます。

誤って消す危険

状態の記録が実際とずれていると、存在するものを「消えた」と判断することがあります。

出典もその例をインスタンスを破棄したものとみなし、状態ファイルから取り除こうとすると書いています。設定の書き間違いでも起きます。

だから、当てる前に中身を見ます。消す提案が出ていないかを毎回確かめます。

点検の間隔を決めることが、抱える件数を決めること。

充足 2 / 4手作業の変更の件数を数えている件数と点検の間隔から、常にずれている件数が決まる当てる前に中身を見る手順がある存在する資源を消す提案が出ることがある手作業を禁止すれば足りると考えている障害対応では手が入り、禁止しても件数は0にならない点検を3か月に1回にしている平均9.10件が常にずれ、作り直すとその分の設定が失われる180日ぶん・月6件の手作業の変更という置き方での計算にもとづく。
図2 ── 始める前の点検項目
余談 この計測での注意

手作業の変更は時間に対して一様に入るという置き方です。実際には障害のあとに集中するので、平均より偏ります。点検で必ず見つかるという前提も置いています。見つからない種類の変更があれば、抱える件数はここより増えます。ここで見せているのは、点検の間隔がそのまま抱える量を決めるという関係です。

出典HashiCorp Developer「Manage resource drift」(Terraform チュートリアル)2026-08-18 確認
Terraform assumes that you destroyed the instance and wants to remove it from your state file.
原文HashiCorp Developer「Manage resource drift」(Terraform チュートリアル) この内容の有効期限2027-02-18

よくある質問

IaCでは何がずれるのですか
コードに書いた構成と、実際の環境です。手作業で設定を変えると、コードのほうが古くなります。
点検の間隔はどう決めますか
抱えてよい件数から逆算します。この計測では月1回の点検で、平均2.96件が常にずれたままでした。
ずれが見つかったらどうしますか
コードに合わせて戻すか、コードのほうを書き換えるかです。どちらにするかを先に決めておきます。
手作業を禁止すればよいのでは
障害対応では手が入ります。禁止するより、入ったことに早く気づける形にするほうが現実的です。

まとめ

  • 構成をコードで書く
  • 手作業が入るとコードが古くなる
  • 点検の間隔がずれの量を決める
  • 見つけたあとの扱いを先に決める

今日から始められること

  1. 手作業の変更が月に何件入るか数える
  2. いまの点検の間隔を確かめる
  3. その2つから、常にずれている件数を出す
  4. 抱えてよい件数を決めて間隔を引き直す

実務で組んだIaCのワークフローには、値段が付きます

同じ課題を持つ会社にとって、動いている設定は「作る時間」を買えるということです。ServiceDockは自作のワークフローやテンプレートを出品できるマーケットプレイスです。手数料や出品の流れは出品者向けページにまとまっています。

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