クラウド実行環境

EKSとは|安全側に2倍で申告したら、台数も2倍になり実際に使われたのは49.7%だった

申告する量で何が変わるのか版の更新は何回要るのかまとまりは分けるべきか

実際に使う量の2倍を申告すると、必要な台数も2.00倍になりました。

そのとき実際に使われていたのは49.7%です。余裕の取り方がそのまま費用になります。

この記事の要点

  • 2倍で申告すると台数も2.00倍
  • 使われるのは49.7%
  • 対応14か月なら3年で5回
  • 12個に分けると4.23倍

2倍で申告すると台数も2.00倍、使われるのは49.7%

払うのは台数ぶんです。台数は申告した量で決まるので、余裕がそのまま費用になります。

EKSでは、動かすための資源に別立てで払います。公式はAmazon EKSを使うとき、Kubernetesの働き手の上でアプリケーションを動かすために使うAWSの資源には、別立てで支払うと述べています。

台数は、申告した量から決まります。どれだけ効くのか実際に詰めて数えました。

申告の倍率を変える

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入れ物 1,200個。1台の枠は 4,000ミリコア
実際に使う量の合計は 230,682ミリコア(1個あたり平均 192)
実際に使う量の何倍を要求するかを変えて、必要な台数と使われた割合を見る

要求の倍率      要求の合計      必要な台数      実際に使われた割合      理想の台数との比
        1倍         230,682             58台                   99.4%                 1.00倍
      1.5倍         346,310             87台                   66.3%                 1.50倍
        2倍         461,364            116台                   49.7%                 2.00倍
        3倍         692,046            174台                   33.1%                 3.00倍
        5倍       1,153,410            266台                   21.7%                 4.59倍

1倍で申告すれば58台、使われた割合は99.4%です。詰め方に無駄はありません。

2倍にすると116台で49.7%です。台数が倍になり、半分は使われません

そのまま比例する

右端を見ると、1.5倍・2倍・3倍がそれぞれ1.50倍・2.00倍・3.00倍です。申告の倍率がそのまま台数の倍率になります。

5倍だけ4.59倍と少し下がります。大きな要求ほど、詰めたときの端数が減るためです。

一方で申告を絞りすぎると、実際の使用が枠を超えて止められます。この止まり方はKubernetesの記事で扱いました

申告の倍率がそのまま台数に出る。

単位: %1倍で申告99.4%1.5倍66.3%2倍49.7%3倍33.1%5倍21.7%入れ物1,200個での実測。必要な台数は順に58台・87台・116台・174台・266台。
図1 ── 申告の倍率と、実際に使われた割合
出典AWS ドキュメント「What is Amazon EKS?」2026-08-18 確認
When using Amazon EKS, you pay separately for the AWS resources you use to run your applications on Kubernetes worker nodes.
原文AWS ドキュメント「What is Amazon EKS?」 この内容の有効期限2027-02-18

対応期間が14か月なら、3年で5回の更新が要る

対応期間の長さが更新の回数を決めます。長いほうを選べば、回数は半分以下になります。

EKSには、対応期間の異なる2つの形があります。公式はEKSはKubernetesについて、標準の対応と延長の対応の両方を提供すると述べています。

期間が違うと更新の回数が変わります。実際に数えて比べました。

対応期間を変える

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3年ぶん。新しい版は年 3回出る
対応が切れる前に上げ続けるとして、何回の更新が要るかを見る

対応期間      追いつくのに要る更新      1回あたりの間隔
      14か月                      5回               7.2か月
      26か月                      2回              18.0か月

14か月なら3年で5回、7.2か月ごとです。26か月なら2回、18.0か月ごとになります。

期間が1.9倍で、回数は2.5分の1です。飛ばせる版が増えるぶん、比より大きく効きます。

1回の更新に要る余裕

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更新のあいだ、いくつまで余分に立てるかを変える(もとは 40台)

余分に立てる割合      同時に存在する台数      更新にかかる巡回数      余分な台の費用(1回あたり)
           10%                     44台                     10回                    4台ぶん × 10回
           25%                     50台                      4回                    10台ぶん × 4回
           50%                     60台                      2回                    20台ぶん × 2回
          100%                     80台                      1回                    40台ぶん × 1回

余分に立てる台数を増やすと巡回は減ります。10%なら10回、100%なら1回です。

ただし余分な台の費用は、どの行も40台ぶんで変わりません。掛け算した結果が同じになります。

出典AWS ドキュメント「What is Amazon EKS?」2026-08-18 確認
EKS offers both standard support and extended support for Kubernetes.
原文AWS ドキュメント「What is Amazon EKS?」 この内容の有効期限2027-02-18

12個に分けると、費用は4.23倍になる

まとまりごとに固定の料金がかかります。分けるほど固定費が積み上がり、端数も増えます。

EKSには、まとまりごとの料金があります。公式はAmazon EKSには、Kubernetesの版の対応に応じたまとまりごとの料金、EKS Auto Modeの料金、EKS Hybrid Nodesの仮想コアごとの料金があると述べています。

だから分けると固定費が増えます。どれだけ効くのか実際に数えてみました。

分け方を変える

text
チーム 12組。1組の作業量は 3単位、1台は 8単位を受け持てる
まとまり1つの固定費は 73、1台は 62(いずれも1か月)

分け方        まとまりの数      必要な台数の合計      固定費      台の費用      合計      1つにまとめた場合との比
12組ずつ                     1個                  5台          73           310       383                     1.00倍
6組ずつ                      2個                  6台         146           372       518                     1.35倍
4組ずつ                      3個                  6台         219           372       591                     1.54倍
3組ずつ                      4個                  8台         292           496       788                     2.06倍
2組ずつ                      6個                  6台         438           372       810                     2.11倍
1組ずつ                     12個                 12台         876           744      1620                     4.23倍

1つにまとめれば383、12個に分けると1620です。4.23倍になりました。

内訳を見ると、固定費が73から876へ12倍になっています。台の費用は2.4倍でした。

台数は素直に増えない

4個に分けると8台、6個に分けると6台です。細かく分けたほうが台数が少ないという逆転が出ました。

1つのまとまりに載る作業量が枠をまたぐかどうかで、端数の出方が変わるためです。分け方の刻みによって台数が飛びます

余談 この計測での注意

3つの計測はいずれも手元で書いた模型で、実際のEKSを動かしたものではありません。固定費73・1台62といった値は置いたもので、実際の価格ではありません。詰め方は大きい順に空いている台へ入れる方式ひとつだけで、実際の割り当ての決まり方とは違います。更新の回数も、年3回出るという前提からの計算です。ここで見せているのは、申告した量の倍率がそのまま台数に出るという点と、分けると固定費が数のぶんだけ積み上がるという点の2つです。

出典AWS ドキュメント「What is Amazon EKS?」2026-08-18 確認
Amazon EKS has per cluster pricing based on Kubernetes cluster version support, pricing for Amazon EKS Auto Mode, and per vCPU pricing for Amazon EKS Hybrid Nodes.
原文AWS ドキュメント「What is Amazon EKS?」 この内容の有効期限2027-02-18

よくある質問

EKSでは何に対して払いますか
動かすために使うAWSの資源に、別立てで払います。まとまりごとの料金も別にあると説明されています。
申告する量は多めにすべきですか
多くすると台数が比例して増えます。2倍で申告すると台数も2.00倍、使われるのは49.7%でした。
版の更新は何回必要ですか
対応期間しだいです。14か月なら3年で5回、26か月なら2回でした。
まとまりは分けたほうがよいですか
費用だけで見れば1つが安く、12個に分けると4.23倍でした。隔離の利点は別に評価します。

まとめ

  • 台数は申告した量で決まる
  • 余裕はそのまま費用
  • 更新は対応期間で決まる
  • 分けると固定費が積む

今日から始められること

  1. 申告している量と実際の使用量を比べる
  2. 台あたりの使われた割合を出す
  3. いまの版の対応期限を確かめる
  4. まとまりの数と固定費を数える

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