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Kubernetesとは|望ましい状態を書いても、直さなければ90日で88.0件がずれていた

何を書いて何が自動なのか書いただけで保たれるのか置き換えはどう進むのか

望ましい状態を書いても、手で触られれば離れます。直さなければ90日で平均88.0件でした。

1日ごとに直せば1.9件です。書くことと、近づけ続けることは別の作業になります。

この記事の要点

  • 直さないと88.0件
  • 1日ごとで1.9件
  • 一斉置き換えで2880件失敗
  • 詰め方で載る数が4.3倍

望ましい状態を書いても、直さなければ90日で88.0件がずれていた

書くことと、近づけ続けることは別です。近づける仕組みを動かさなければ離れていきます。

Kubernetesに書くのは、望ましい状態です。公式はKubernetesを使って、配った入れ物の望ましい状態を記述でき、実際の状態を望ましい状態へ、制御された速さで変えていけると述べています。

この「変えていける」が要点です。書いた時点で保たれるのではありません

近づける作業をどれだけの間隔で行うかで、ずれの量が変わります。対象400件を90日運用して数えました。

直す間隔を変える

text
管理する対象 400件・90日ぶん。1日に平均 1.2件が手で触られる
宣言した状態に戻す作業を、決めた間隔で行う

直す間隔      ずれている件数(平均)  最大  直した回数  1回あたり直す件数
直さない                           88.0件    206件        0.0回                0.0件
1日ごと                            1.9件      8件       90.0回                1.9件
7日ごと                            7.7件     25件       12.0回               13.5件
30日ごと                          30.0件     75件        3.0回               58.2件

直さなければ88.0件、最大では206件です。400件のうち半分がずれた状態になります。

1日ごとなら1.9件です。46分の1になります。

自動になるもの

公式は自動化の範囲も示しています。Kubernetesは、分散した系を強く動かすための枠組みを提供する。あなたのアプリケーションの規模の増減と切り替えを引き受け、配布のやり方などを提供するという記述です。

つまり近づける仕組みは備わっています。備わっていないのは、書いた内容が最新であることの保証です。

同じ構図を、記録を起点に突き合わせる仕組みで扱ったのがArgoCDの記事です。直す間隔の話はそちらと共通します。

出典Kubernetes 公式ドキュメント「Overview」2026-08-18 確認
You can describe the desired state for your deployed containers using Kubernetes, and it can change the actual state to the desired state at a controlled rate.
原文Kubernetes 公式ドキュメント「Overview」 この内容の有効期限2027-02-18

置き換えを分けると、届く失敗が10分の1になる

止まれば別のものが立ち上がります。だからこそ、一度にどれだけ入れ替えるかが効きます。

Kubernetesが自動で行うことを、公式はこう書いています。Kubernetesは、失敗した入れ物を再起動し、入れ物を置き換え、利用者が定めた健全性の確認に応じない入れ物を止め、提供できる状態になるまで呼ぶ側に知らせないという記述です。

この仕組みは、新しい版へ入れ替えるときにも働きます。一度に何台を入れ替えるかで結果が変わります。

組の数を変える

text
台数 20台・1秒あたり 400件の要求。1台の入れ替えに 30秒
新しい版に当たった要求の 8%が失敗する。気づいて止めるまで 90秒かかる

やり方              組の数  全部終わるまで  失敗した要求  最初の1組で失敗した要求
一斉に入れ替える                  1組             30秒        2,880件                      960件
4台ずつ入れ替える                 5組            150秒        1,152件                      192件
1台ずつ入れ替える                20組            600秒          288件                       48件

一斉なら2880件、1台ずつなら288件です。10分の1になります。

全部終わるまでは30秒から600秒へ延びます。20倍です。

気づくまでの時間が効く

この計測では、気づくまでの90秒をどのやり方でも同じとしました。

90秒を45秒に縮められれば、どの行も半分になります。分ける以上に効く場合があります。

だから手を入れる先は2つです。一度に入れ替える数と、気づくまでの時間です。

分けるほど届く失敗は減り、終わるまでは延びる。

失敗した要求(件)全部終わるまで(秒)→3168660一斉に入れ替える4台ずつ1台ずつ20台・1秒400件での計算。左下へは行けず、どちらかを選ぶ関係になっている。
図1 ── 置き換えの分け方と、2つの量
出典Kubernetes 公式ドキュメント「Overview」2026-08-18 確認
Kubernetes restarts containers that fail, replaces containers, kills containers that don't respond to your user-defined health check, and doesn't advertise them to clients until they are ready to serve.
原文Kubernetes 公式ドキュメント「Overview」 この内容の有効期限2027-02-18

同じ台数に、詰め方だけで4.3倍の差が出る

費用が立つのは台の側です。どの順で置くかによって、同じ台数に載る量が変わります。

Kubernetesの位置づけは、公式の1文にあります。Kubernetesは、宣言による設定と自動化の両方を助ける、入れ物に収めた作業負荷とサービスを管理するための、持ち運べて拡張できる公開された基盤であるという記述です。

管理する対象は台の上に乗ります。費用が立つのはその台なので、どれだけ載るかが効きます。

詰め方を変える

text
1台の容量 80・20台。仕事 600件の要求の合計は 8474
全部を隙間なく詰められたとしても 106台ぶんになる

詰め方              載った仕事  載らなかった  使えた容量  空いたまま
来た順に詰める                   127件          473件       99.2%          13
大きい順に詰める                   60件          540件       99.9%           1
小さい順に詰める                  258件          342件       97.3%          44

小さい順なら258件、大きい順なら60件です。同じ20台で4.3倍の差になります。

「使えた容量」は大きい順が最も高く99.9%です。件数とは逆を向きます。

要求の書き方が結果を決める

この詰め方は、それぞれの仕事が申告した要求の大きさで決まります。多めに申告すれば、その分だけ載る数が減ります。

実際に使う量より多く申告している場合、台は空いているのに載らないという状態になります。

だから見るべきは2つです。申告した量と、実際に使った量です。前者だけを見ていると、台を増やす判断に傾きます。

余談 この計測での注意

手で触られる件数、気づくまでの時間、仕事の要求の大きさはいずれも置いた値です。実際の構成では、触られ方にも要求の大きさにも偏りがあります。置き換えの計算も、新しい版になった台数の割合に比例して失敗が起きるという単純な形にしました。ここで見せているのは、書くことと近づけ続けることが別であること、置き換えと詰め方がそれぞれ別の量を動かすことです。

出典Kubernetes 公式ドキュメント「Overview」2026-08-18 確認
Kubernetes is a portable, extensible, open source platform for managing containerized workloads and services that facilitate both declarative configuration and automation.
原文Kubernetes 公式ドキュメント「Overview」 この内容の有効期限2027-02-18

よくある質問

Kubernetesには何を書きますか
望ましい状態です。公式も、配った入れ物の望ましい状態を記述でき、実際の状態をそこへ変えていけると述べています。
書けば保たれますか
近づけ続ける仕組みが要ります。直さなければ、この計測では90日で平均88.0件がずれていました。
置き換えはどう進みますか
分け方で結果が変わります。一斉なら失敗が2880件、1台ずつなら288件でした。
台への詰め方で何が変わりますか
載る仕事の数です。同じ20台で、大きい順なら60件、小さい順なら258件でした。

まとめ

  • 望ましい状態を書く
  • 実際の状態を近づけていく
  • 直さなければずれが積もる
  • 置き換えは分けて進める

今日から始められること

  1. 手で触られている対象を数える
  2. 直す間隔を決める
  3. 置き換えを何組に分けるか決める
  4. 1台あたりの容量と要求の大きさを並べる

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