先に変換すれば、3年で置くのは720GBです。後で変換する方式の4320GBに対し6分の1です。
その代わり、仕様が変わるたびに元データを取り直します。3年で330.9時間と82.7時間の差でした。
取り出す・変換する・入れるの3段です。違いが出るのは、変換をどの位置に置くかだけです。
ETLは、取り出す・変換する・入れるの3段でできています。出典もこの位置づけを述べています。
その言い方は取り出し・変換・投入は、さまざまな出どころのデータを1つのデータ置き場へ統合する処理であるというものです。
同じ3段を並べ替えると、取り出す・入れる・変換するになります。これがELTと呼ばれる形です。
変わるのは順番だけです。やることそのものは同じで、どこで変換するかが違います。
1番目と3番目で量が減ります。この減り方が、次の節の保管量の差になります。
4番目を先にやるか後にやるかも、選び方に効きます。データ品質の記事では、気づく場所で手戻りが変わることを測っています。
Extract, transform, load (ETL) is a data integration process that consolidates data from diverse sources into a unified data store.原文Microsoft Learn「Extract, transform, load (ETL)」(Azure Architecture Center) この内容の有効期限2027-02-18
変換で減った分は、そのまま置き場所の差になります。期間が延びるほど差も積み上がります。
ETLで先に変換する理由の1つが置く量です。実際に計算して差を出しました。
1か月に届く元データを100GB、変換すると20GBに減るものとしました。5分の1です。
先に変換する方式は変換後だけを置きます。後で変換する方式は、元データも置きます。
1か月に届く元データ 100GB。変換すると 20GB に減る 経過 先に変換(保管) 後で変換(保管) 差 後で変換が何倍か 1か月 20GB 120GB 100GB 6.0倍 6か月 120GB 720GB 600GB 6.0倍 12か月 240GB 1440GB 1200GB 6.0倍 24か月 480GB 2880GB 2400GB 6.0倍 36か月 720GB 4320GB 3600GB 6.0倍
3年ためると、720GBと4320GBです。差は3600GBになります。
倍率はどの時点でも6.0倍で一定です。毎月同じ比率で積み上がるためです。
後で変換する方式は、元データ100GBと変換後20GBの両方を置きます。合わせて120GBです。
先に変換する方式は20GBだけなので、120÷20で6.0倍になります。変換後の残る割合が小さいほど、差は開きます。
出典も変換の段を変換の段では、専用の処理系を使って業務上の規則に従いデータが加工されると説明しています。減るのはこの段です。
変換で減った分が、そのまま置き場所の差になる。
During the transformation phase, data is modified according to business rules using a specialized engine.原文Microsoft Learn「Extract, transform, load (ETL)」(Azure Architecture Center) この内容の有効期限2027-02-18
元データが手元にないと、変更のたびに取り直しになります。変更の頻度が選び方を決めます。
ETLで先に変換すると、元データが手元に残りません。仕様が変わったときにここが効きます。
出典も違いを取り出し・投入・変換は、変換がどこで行われるかという点のみでETLと異なるとしています。残るものが変わります。
3年ぶんで計算しました。元データを取り直すと1回6時間、手元にあれば1.5時間としています。
3年ぶん。仕様が変わるたびに、それまでの全期間を作り直す 元データを取り直すと1回 6時間、手元にあれば 1.5時間 仕様の変更 期間中の回数 先に変換(時間) 後で変換(時間) 差 年1回 3.2回 31.5 7.9 23.6 年3回 9.2回 83.6 20.9 62.7 年6回 18.6回 172.2 43.1 129.2 年12回 36.5回 330.9 82.7 248.2
年12回の変更なら、3年で330.9時間と82.7時間です。差は248.2時間あります。
年1回でも31.5時間と7.9時間で、比は同じ4倍です。回数が増えるほど、差の絶対値が積み上がります。
2つの数字を並べれば決められます。置き場所の差と、作り直しの差です。
仕様が固まっていて量が多いなら、先に変換します。変わり続けるなら、元データを残したほうが安く済みます。
この計測でいえば、3年の保管の差3600GBと、作り直しの差248.2時間を並べます。単価を入れれば、どちらが重いかが出ます。
変更が多いほど、元データを残す価値が上がる。
変換後に5分の1へ減るという比率も、取り直しに6時間かかるという値も置いた前提です。実際の比率は扱うデータで大きく変わり、取り直しが不可能な場合もあります。作り直しの時間も、それまでの期間の長さに比例するという単純な形にしています。ここで見せているのは、置き場所と作り直しが逆向きに効くという関係です。
Extract, load, transform (ELT) differs from ETL solely in where the transformation takes place.原文Microsoft Learn「Extract, transform, load (ETL)」(Azure Architecture Center) この内容の有効期限2027-02-18
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