セキュリティ・ID

SSOとは|アプリ1個の漏えいが23.9個に波及する状態を、0個にする代わりに1件で40個になる

まとめると何が減るのかまとめると何が増えるのかまとめても消えない語はあるのか

アプリ40個で入口をまとめないと、同じ語を使い回すのは平均23.9個でした。

まとめれば各アプリは語を持たないので0個です。その代わり入口1件で40個に入られます。

この記事の要点

  • 使い回しは平均23.9個
  • まとめれば0個
  • 入口1件で40個
  • 対策は1箇所

アプリ1個の漏えいが23.9個に波及する状態を、0個にできる

各アプリが語を持たなくなります。持っていないものは漏れません。

SSOでいちばん大きく変わるのは、アプリ側が持つものです。出典はこう述べています。

アプリはもはや、別々の利用者名とパスワードを管理しないという記述です。管理しないので、そこから漏れません。

どれだけの違いになるかを数えました。アプリ40個・利用者1万人の場面です。

まとめる場合とまとめない場合

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業務で使うアプリ 40個・利用者 10000人
入口をまとめない場合、同じ語を使い回すアプリの数は平均 23.9個
ほぼ全部で同じ語を使っている人は 1028人(10.3%)

起きたこと                        まとめない  まとめる  差
アプリ1個から語の保管が漏れる                        23.9個        0個   -23.9
入口の口座が1件破られる                            1.0個       40個    39.0
語を置き換える必要が出る                           23.9個        1個   -22.9
2つ目の要素を足す作業                            40.0個        1個   -39.0

1行目です。1つのアプリから語の保管が漏れると、まとめない場合は平均23.9個のアプリに入られます。

使い回しがあるためです。1028人(10.3%)はほぼ全部で同じ語を使っていました。

手を入れる箇所も減る

3行目と4行目も差が大きいものです。2つ目の要素を足す作業は、まとめなければ40箇所になります。

まとめれば1箇所です。40個のアプリすべてに同じ強さが行き渡ります

自前で持つか任せるかの判断は、この40対1で決まる部分が大きいものです。アプリの数だけ同じ作業を繰り返すかどうかという違いになります。

減る側と増える側が、行によって入れ替わる。

まとめないまとめるアプリ1個から語が漏れる入口の口座が1件破られる語を置き換える2つ目の要素を足す1個40個アプリ40個・利用者1万人での実測。2行目だけが、まとめたほうが広くなる。
図1 ── 起きたことごとの波及の広さ
出典Microsoft Learn「What is single sign-on (SSO) in Microsoft Entra ID?」2026-08-18 確認
Apps no longer manage separate usernames and passwords.
原文Microsoft Learn「What is single sign-on (SSO) in Microsoft Entra ID?」 この内容の有効期限2027-02-18

入口1件で40個に届くので、入口の強さがすべてになる

波及が集まる場所を1つに決めた形です。そこを固めなければ、全体が弱くなります。

SSOでは、利用者が持つものが1組になります。出典はSSOでは、利用者は1組の資格情報でログインすると述べています。

1組ということは、それが破られたときに届く範囲も1つにまとまるということです。

前の計測の2行目です。入口の口座が1件破られると40個に入られます。

入口に置くもの

  1. 2つ目の要素。1箇所で40個ぶんの効果がある
  2. 語の一覧との突き合わせ。一覧に載る語を使わせない
  3. 口座ごとと全体の失敗回数。両方を見る
  4. 作り直しの経路。ここが弱いと他が意味を持たない

1番目の効き方は多要素認証の記事で数えていて、172件が38件まで落ちました。

4番目も同じです。入口を固めても、作り直しの経路が弱ければそこから40個に届きます

差し引きで見る

まとめると、消える経路と生まれる経路があります。アプリ40個ぶんの語の保管が消え、入口1点が生まれます

守る対象が40個から1個になるので、同じ手間をかけたときの密度が40倍になります。ここが差し引きの中身です。

逆に、入口に何も置かないまま、まとめるだけにすると差し引きは悪くなります。1件破られたときに40個という側だけが残るためです。

出典Microsoft Learn「What is single sign-on (SSO) in Microsoft Entra ID?」2026-08-18 確認
With SSO, users sign in with one set of credentials.
原文Microsoft Learn「What is single sign-on (SSO) in Microsoft Entra ID?」 この内容の有効期限2027-02-18

まとめても、語が消えない方式がある

画面の上では1回のログインでも、裏で語を送り直している場合があります。

SSOと呼ばれる仕組みには、いくつか方式があります。出典は語を使う方式についてこう説明しています。

身元の提供者が資格情報を安全に保管し、それをアプリへ送り直すという記述です。語がなくなったわけではありません。

この方式では、前の計測の1行目が0個になりません。アプリ側は依然として語を受け取ります。

見分け方

  1. 取り決めに沿って身元を渡す方式。アプリは語を受け取らない
  2. 語を預かって送り直す方式。アプリは語を受け取る
  3. 入口に並べるだけの方式。まとめたのは見た目だけ
  4. まとめていない。アプリごとに入る

0個になるのは1番目だけです。2番目と3番目は、画面の上では同じに見えます

確かめ方は単純です。そのアプリに語を登録する画面が残っているかを見ます。残っていれば、語は消えていません。

混ざったときの扱い

実際には40個すべてが1番目にはなりません。古いアプリほど2番目や3番目に残ります

その場合、1行目の23.9個は0個ではなく残った数だけになります。数えるべきは方式ごとのアプリ数です。

語が消える方式かどうかを、アプリごとに確かめる。

充足 2 / 4入口に2つ目の要素がある1箇所の作業で40個ぶんに行き渡る作り直しの経路も同じ強さ弱ければそこから40個に届くアプリ側に語の登録画面が残っている語を送り直す方式なので、漏えいの経路が消えていない入口の強化を後回しにする1件破られると40個という側だけが残るアプリ40個・利用者1万人での実測にもとづく。まとめる効果は入口の強さで決まる。
図2 ── まとめる前に確かめること
余談 この計測での注意

同じ語を使い回すアプリの数は式で作った偏りで、実在の調査の値ではありません。平均23.9個という値も、アプリ40個という前提から出たものです。実際の組織では使い回しがもっと少ないことも、逆にほぼ全部で同じことも起こります。ここで見せているのは、まとめることで減る波及と増える波及が別の行に現れるという関係で、その2つを同じ表に並べれば自分の組織でも比べられます。

出典Microsoft Learn「What is single sign-on (SSO) in Microsoft Entra ID?」2026-08-18 確認
Microsoft Entra ID securely stores the credentials and replays them to the app.
原文Microsoft Learn「What is single sign-on (SSO) in Microsoft Entra ID?」 この内容の有効期限2027-02-18

よくある質問

SSOにすると何が減りますか
アプリ側の語です。各アプリが語を持たなくなるので、1個の漏えいから他へ広がる経路が消えます。
何が増えますか
入口が破られたときの範囲です。この計測では1件で40個すべてに入られます。
対策の手間はどうなりますか
1箇所で済みます。2つ目の要素を足す作業は、まとめなければ40箇所、まとめれば1箇所でした。
まとめれば語はなくなりますか
方式によります。語を預かって各アプリへ送り直す方式では、語そのものは残ります。

まとめ

  • 各アプリは語を持たなくなる
  • 入口1件で全部に届く
  • 対策は1箇所に集まる
  • 方式によっては語が残る

今日から始められること

  1. 業務で使うアプリの数を数える
  2. 同じ語を使い回しているアプリを数える
  3. 入口に2つ目の要素があるか確かめる
  4. 語を預かる方式のアプリがないか探す

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