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Grafanaとは|平均で丸めて描くと、1400の山が本当の14%にしか見えなかった

描くときに何が失われるのかしきい値はどう決めるのか画面を開くと裏で何が起きるのか

本当の最大が1400の山を180点にまとめて描くと、平均で丸めた場合は193にしか見えませんでした。

最大で丸めれば1400のまま残ります。丸め方を選ぶだけで、見える山が7倍変わります

この記事の要点

  • 平均で丸めると本当の14%
  • 最大で丸めれば1400のまま
  • しきい値140+5点連続で誤報0
  • 40枠5秒更新で384.0件/秒

平均で丸めると、1400の山が193にしか見えない

描くときに点はまとめられます。まとめ方を平均にすると、短い山は周りに薄められます。

Grafanaは、時系列のデータをグラフに変えます。公式はGrafanaは時系列のデータをグラフに変え、多くのデータ源につなぐ差し込みの仕組みによって、指標・記録・追跡を1か所に集められると述べています。

画面の幅には限りがあるので、点はまとめられます。何が失われるのか実際に丸めて数えました。

描く点の数を変える

text
1日ぶん(86,400点)の値。ふだんは 120前後で、20秒の山が 12回ある
本当の最大は 1400。点の数を減らして描くとき、丸め方で見える最大がどう変わるか

描く点の数    1点にまとめる秒数      平均で丸める      最大で丸める      平均で見た場合の見かけ
       3600点                 24秒              1191              1400                    本当の85%
       1440点                 60秒               561              1400                    本当の40%
        720点                120秒               351              1400                    本当の25%
        360点                240秒               246              1400                    本当の18%
        180点                480秒               193              1400                    本当の14%

180点まで減らすと、平均で丸めた最大は193です。本当は1400あります。

最大で丸めれば、どの幅でも1400のままです。同じデータで、設定ひとつの差でした。

どちらを選ぶか

最大で丸めれば山は残りますが、ふだんの水準は分からなくなります。どの点も山の値になるからです。

だから使い分けます。山を探す画面は最大、水準を見る画面は平均です。1つの画面で両方を見ようとすると、どちらかを失います。

取りに行く間隔そのものの効き方はPrometheusの記事で扱っていて、そこで消えた山はどう描いても戻りません。

同じデータでも、丸め方で見える最大が7倍違う。

単位: (値)3600点1191(値)1440点561(値)720点351(値)360点246(値)180点193(値)本当の最大は1400。最大で丸めれば、どの点数でも1400のまま残る。
図1 ── 描く点の数と、平均で丸めたときに見える最大
出典Grafana 公式ドキュメント「Introduction to Grafana」2026-08-18 確認
Grafana turns time-series data into graphs, with a plugin framework that connects to many data sources so you can bring metrics, logs, and traces into one place.
原文Grafana 公式ドキュメント「Introduction to Grafana」 この内容の有効期限2027-02-18

しきい値を上げるより、続けて超える条件を足すほうが効く

しきい値だけを上げると見逃しが増えます。連続条件を足すと、誤報だけが減ります。

Grafanaでは、警報の決まりを画面上で組み立てられます。公式はもっとも大切な指標について、目で見ながら警報の決まりを定められると述べています。

決めるのはしきい値だけではありません。組み合わせを変えて実際に鳴らして数えました。

しきい値と連続条件を変える

text
200,000点。ふだんは 100 を中心に裾の長い形でばらつき、本当の異常が 40回(各25点、175前後)ある
しきい値と「続けて何点超えたら鳴らすか」を変えて、誤報と見逃しを数える

しきい値                      1点連続                    2点連続                    3点連続                    5点連続
140               誤報17721回 / 捕捉37件         誤報1175回 / 捕捉40件           誤報38回 / 捕捉40件            誤報0回 / 捕捉40件
180                誤報1515回 / 捕捉40件            誤報0回 / 捕捉40件            誤報0回 / 捕捉26件             誤報0回 / 捕捉7件
240                    誤報0回 / 捕捉0件             誤報0回 / 捕捉0件             誤報0回 / 捕捉0件             誤報0回 / 捕捉0件

いちばん良かったのは140で5点連続です。誤報0回で40件すべてを捕まえました。

しきい値を180に上げると、5点連続では捕捉が7件まで落ちます。厳しくした結果、見逃しが増えました。

2つの条件は別物

しきい値を上げると、異常そのものが条件に届かなくなります。異常は175前後なので、240では一度も鳴りません。

連続条件は違います。ばらつきによる一瞬の跳ねは続かないので、誤報だけが落ちます

誤報を減らしたいときは、まず連続条件を足します。しきい値を上げるのは、見逃しと引き換えになります。

出典Grafana 公式ドキュメント「Introduction to Grafana」2026-08-18 確認
Visually define alert rules for your most important metrics.
原文Grafana 公式ドキュメント「Introduction to Grafana」 この内容の有効期限2027-02-18

40枠を30人が5秒ごとに見ると、384.0件/秒

描くたびに問い合わせが出ます。開いたままにされると、その回数が出続けます。

Grafanaは、置き場に問い合わせて描きます。公式は指標・記録・追跡を、どこに保存されていても問い合わせ、描き、警報を出し、探れるようにすると述べています。

描くたびに問い合わせが出ます。どれだけになるのか実際に数えてみました。

枠の数と間隔を変える

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同時に開いている人 30人。1つの枠が平均 1.6 本の問い合わせを出す
枠の数と更新の間隔を変えて、1秒あたりの問い合わせ回数を数える

枠の数                  5秒ごと             15秒ごと             60秒ごと            300秒ごと
8枠                   76.8件/秒           25.6件/秒            6.4件/秒            1.3件/秒
20枠                 192.0件/秒           64.0件/秒           16.0件/秒            3.2件/秒
40枠                 384.0件/秒          128.0件/秒           32.0件/秒            6.4件/秒

40枠を5秒ごとに更新すると、384.0件/秒です。誰も操作していなくても出続けます。

60秒ごとに変えれば32.0件/秒です。12分の1になりました。

枠を減らすより間隔

枠を40から8に減らしても5分の1です。間隔を5秒から60秒に変えるほうが効きます

しかも枠を減らすと見えるものが減ります。間隔を延ばしても、見えるものは変わりません

余談 この計測での注意

3つの計測はいずれも手元で書いた模型で、実際のGrafanaを動かしたものではありません。丸め方は平均と最大の2つだけを試しており、実際にはほかの選び方もあります。警報の計測は、ばらつきを裾の長い形と置いた上での結果で、この形が変われば最良の組み合わせも変わります。1枠1.6本や同時30人も置いた値です。ここで見せているのは、丸め方だけで見える最大が7倍変わるという点と、誤報を減らすならしきい値より連続条件が先だという点の2つです。

出典Grafana 公式ドキュメント「Introduction to Grafana」2026-08-18 確認
Grafana open source software enables you to query, visualize, alert on, and explore your metrics, logs, and traces wherever they are stored.
原文Grafana 公式ドキュメント「Introduction to Grafana」 この内容の有効期限2027-02-18

よくある質問

Grafanaとは何ですか
指標や記録を問い合わせ、描き、警報を出す仕組みです。どこに置かれていても扱えると説明されています。
グラフで山が見えないことがありますか
あります。平均で丸めて描くと、1400の山が193にしか見えませんでした。
しきい値はどう決めますか
続けて超える条件と組み合わせます。140で5点連続なら、誤報0回で40件すべてを捕まえられました。
画面を開いておくと負荷になりますか
なります。40枠を30人が5秒ごとに更新すると、384.0件/秒の問い合わせが出続けます。

まとめ

  • 描くときに点は丸められる
  • 平均で丸めると山が消える
  • しきい値より連続条件が効く
  • 開いたままで負荷が出続ける

今日から始められること

  1. グラフの丸め方の設定を確かめる
  2. 山を見たい画面だけ最大に変える
  3. 警報に連続条件が付いているか見る
  4. 更新の間隔と枠の数を数える

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