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Few-shotとは|「日付を返して」で7通り、例を3つ添えて1通りに

Few-shotとはどういう書き方なのか説明を詳しく書くのと何が違うのか例は何個添えればよいのか

AIに「日付を返して」と頼むと、返ってくる形は一定しません。ハイフン区切り、スラッシュ区切り、和暦まじり。並べてみると7通りありました。

説明を詳しくしても3通りまでしか絞れません。ところが例を3つ添えると1通りに収まりました。代わりに指示のトークンは5.5倍になります。

この記事の要点

  • Few-shotは出力の形を例で示す書き方
  • 説明だけでは7通り、詳しく書いても3通り
  • 例を3つ添えると1通りに収まった
  • 指示のトークンは8から44へ、5.5倍

Few-shotとはどういう書き方なのか

してほしいことを説明するかわりに、入力と出力の組を例として見せます。形式を伝えるのに向いた書き方です。

Few-shotは、してほしいことを言葉で説明せず、入力と出力の組を例として示す書き方です。日本語では例示とも呼ばれます。

なぜ効くのか

言葉で書きにくい部分が伝わるためです。「ゼロ埋めのハイフン区切り、月と日は2桁」と書くより、2026-08-17 と1つ見せるほうが速く正確に伝わります。

Anthropicも、丁寧に作られた少数の例は正確さと一貫性を高めるとしています。これがfew-shot、あるいはmultishotと呼ばれる書き方です。

個数の目安

同じ文書には、最良の結果を得るには3〜5個の例を含めると書かれています。1個でも効きますが、揺れの幅を絞りきれないことがあります。

選び方も指示されていて、実際の使い方に近いものを選ぶことと、例どうしが互いに違う場面を含むことが挙げられています。似た例を並べても幅は狭まりません。

置く場所

例は指示と混ざらないよう、区切って置いてください。毎回同じ例を使うならシステムプロンプトに、依頼ごとに変えるなら会話のほうに置きます。

余談 例が古くなると静かに効き続ける

運用していて困ったのは、仕様が変わったのに例だけ古いまま残ることでした。説明文は直したのに例は直っておらず、出力は例のほうに従います。編集部では、例に日付を添えて古さが見えるようにしています。

出典Claude Platform Docs「Prompting best practices」2026-08-17 確認
A few well-crafted examples (known as few-shot or multishot prompting) improve accuracy and consistency.
原文Claude Platform Docs「Prompting best practices」 この内容の有効期限2027-02-17

「日付を返して」で7通り、例を3つ添えて1通りに

表記ゆれを7通り並べて整理しました。説明を詳しくしても3通り、例を3つ添えると1通りに収まります。

Few-shotがどこまで効くのかを、指定の仕方ごとに整理しました。題材は「日付を返して」と頼んだときに出てきうる表記です。

断っておくと、これはモデルに出力させた実測ではありません。出てきうる表記を並べ、指定ごとに候補がどこまで絞られるかを置いた整理です。置いた値はコードに書いてあります。

javascript
const OUTPUTS = [
  '2026-08-17', '2026/08/17', '2026年8月17日', 'Aug 17, 2026',
  '17/08/2026', '2026-8-17', '20260817',
];

// 受け入れたい形式(ゼロ埋めのハイフン区切り)だけを通す判定
const ACCEPT = /^\d{4}-\d{2}-\d{2}$/;
text
指定の仕方                    出てきうる表記  通る  指示のトークン
説明だけ(日付を返して)             7通り     1/7           8 tok
説明を詳しく(ハイフン区切りで)       3通り     1/3          24 tok
例を1つ添える                    2通り     1/2          20 tok
例を3つ添える                    1通り     1/1          44 tok

候補の幅: 7通り → 1通り
指示のトークン: 8 tok → 44 tok(5.5倍)

説明と例で効き方が違いました。説明を詳しくしても3通りまでしか絞れないのに、例を1つ添えるだけで2通りまで下がります

説明では書き切れない部分

残った3通りを見ると理由が分かります。2026-08-172026-8-17 はどちらもハイフン区切りです。ゼロ埋めするかどうかまで書かないと絞れません

こうした細部を言葉で網羅するのは骨が折れます。例を1つ見せれば、ゼロ埋めも桁数も同時に伝わります。

指示は毎回そのぶん増える

代償は入力の長さです。8トークンだった指示が44トークンになりました。この分は依頼のたびに毎回送られます

説明では細部が書き切れない。例なら1つで伝わる。

p50 ─ p99(通り)説明だけ1/7説明を詳しく1/3例を1つ添える1/2例を3つ添える1/1受け入れ判定を通る形は常に1通り。右端が出てきうる表記の数で、その幅が揺れの大きさになる。
図1 ── 指定の仕方と、出てきうる表記の数
出典Claude Platform Docs「Prompting best practices」2026-08-17 確認
Examples are one of the most reliable ways to steer Claude's output format, tone, and structure.
原文Claude Platform Docs「Prompting best practices」 この内容の有効期限2027-02-17

例は何個添えればよいのか

3から5個が目安です。ただし数より、互いに違う場面を含めることのほうが効きます。

Few-shotの例の数は、3から5個が目安として示されています。前の節の整理でも、3つで候補が1通りに収まりました。

数より中身

ただし同じような例を3つ並べても効果は上がりません。絞り込みが効くのは、例どうしが違う場面を含んでいるときです。

日付なら、月初と月末、桁が1桁になる日、年をまたぐ日。こうした境目を含めておくと、揺れやすい部分が先に固まります。

例に頼りすぎたときの弱点

  1. 例に近い入力。形が安定する
  2. 例から外れた入力。扱いが不安定になる
  3. 例が古いまま残った場合。説明を直しても出力は例に従う
  4. 例が長い場合。毎回の入力に上乗せされ続ける

3番目が実務で効いてきます。仕様を変えたのに例を直し忘れると、変更が反映されません。しかも説明文は新しいので、読んだだけでは気づけません。

例と検査を組み合わせる

確実にしたいなら、例だけに頼らず受け入れ判定を実装側に置いてください。前の節の ACCEPT のような判定です。

判定があれば、例から外れた出力が来ても素通りしません。形式を検査する仕組みはガードレールの記事で扱っています。

似た例を3つ並べても幅は狭まらない。境目を含めた例を選ぶ。

出力の形が揺れているかいいえ説明だけで足りるはい違う場面の例を3つ用意できるかいいえ受け入れ判定を先に実装するはい例を3つ添える。判定も併せて置く説明だけでは7通り、例を3つ添えて1通り。指示のトークンは5.5倍になる。
図2 ── 例を添えるかどうかの判断
出典Claude Platform Docs「Prompting best practices」2026-08-17 確認
Include 3–5 examples for best results.
原文Claude Platform Docs「Prompting best practices」 この内容の有効期限2027-02-17

よくある質問

例は何個が適切ですか
Anthropicは3から5個を目安として案内しています。1個でも効果はありますが、揺れの幅を絞りきれないことがあります。
説明を詳しく書けば済みませんか
この記事の整理では、説明を詳しくしても3通りまでしか絞れませんでした。ゼロ埋めの有無や区切り文字といった細部は、言葉で書き切るより例で示すほうが速く伝わります。
例を増やすと何が悪くなりますか
入力が毎回そのぶん増えます。また例に入っていない形の入力に対して、扱いが不安定になることがあります。
どんな例を選べばよいですか
実際の使い方に近いものを選び、互いに違う場面を含めてください。似た例を3つ並べても、絞り込みの効果は上がりません。

まとめ

  • Few-shotは出力の形を例で示して揃える書き方
  • 説明だけでは7通りの表記が出てきうる
  • 例を3つ添えると1通りまで絞れた
  • 代わりに指示のトークンは5.5倍になる

今日から始められること

  1. AIに返させている項目のうち、形が揺れているものを書き出す
  2. 受け入れたい形を判定する正規表現やチェックを1つ用意する
  3. 実際の使い方に近い例を3つ選んで添える
  4. 例に入っていない入力が来た場合の扱いを決めておく

実務で組んだFew-shotのワークフローには、値段が付きます

同じ課題を持つ会社にとって、動いている設定は「作る時間」を買えるということです。ServiceDockは自作のワークフローやテンプレートを出品できるマーケットプレイスです。手数料や出品の流れは出品者向けページにまとまっています。

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